「10年ロードマップ戦略」—儲かる工場経営を目指して—第46話 中小製造企業が注目したい3つの外部環境変化

貴社では21世紀を駆け抜けるにふさわしいモノづくり戦略を立てましたか?

外部環境変化を把握できていますか?

 

中小製造企業は外部環境の変化に創造的に適応し、存続・成長していかねばなりません。中小製造企業には絶対的な「使命」があると考えるからです。

中小製造企業の使命は、社会の一員として、特に地元に根差した地域社会の責任ある一員として人々の豊かな成長へ貢献することにあります。それが、従業員とその家族の幸せにつながるのです。

中小製造企業の経営者の仕事はたいへんです。代替えできる仕事ではありません。他でもない自分が頑張らなくてはならない状況にあるのが社長です。重責が伴います。

が、大変やりがいのある仕事であるとも確信しています。地域や従業員をはじめ、多くの人を豊かな成長へ導く仕事だからです。

だからこそ、中小製造企業は発展し続けなければなりません。

加えて、モノづくり日本の基盤でもあります。そこが揺らいではなりません。

 

 

 

今から、10年前を思い返してください。当時の市場、顧客は、現在と比べてどうでしたか?当時の競合先は、現在と比べてどうでしたか?

大きく変化したことでに気が付くことでしょう。

10年前には想像していなかった事態に、今、直面している方もいらっしゃると思われます。しかし、それでもなお、貴社では事業を継続できているのです。

れは、貴社の製品が、市場や顧客から選ばれていることを意味します。貴社は、過去10年間の大きな外部変化に適応してきたのです。

 

 

 

昨今起きている世界的な、国内的な、地域的な出来事を鑑みるに、今後の外部環境の変化は、より早く、より大きくなると考えられます。

これまでの工場経営は、経営者が持つ独自の勘と経験でやってこられたかもしれません。しかし、今後、同じやり方では、行き詰りそうです。

全てを一人で判断するには、技術で戦うモノづくりの世界は、高度化、複雑化しているからです。組織的に経営者の支援する組織づくり、体制づくり、人づくりが欠かせなくなってきます。外部環境の変化へ適応するために、内部環境を変える必要があるのです。

そこでは、21世紀を走り抜けるのにふさわしいモノづくり戦略が欠かせません。

 

 

 

工場経営の本質は”自分の想いを、他人を通じて実現すること”です。つまり、他人に動いてもらうことです。

また、技術で戦うモノづくりの世界はコア技術にはじまり、コア技術に終わります。技術のブラシュアップ、イノベーションが欠かせません。

そこで、ベクトルを合わせる戦略を打ち立てるのです。

戦略の要諦は2つです。

・変化に適応した明確な方針を打ち出すこと。

・限りある経営資源を適切に分配すること。

出港した船をどの方向へ進めるのか、船長がはっきりさせます。また、目的を果たすために、役割を適切に船員へ割り振ることは、さらに大切なことです。納得性が重要となります。

場合によっては、船員を増やしことも必要です。外部の力を借りるという選択もあるでしょう。いずれにせよ、経営者が、現場へ明確な意思を提示しない限り、内部環境の変化は起きません。

経営者は、戦略を通じて、現場へメッセージを届けるのです。儲かる工場経営は、経営者の想いが現場に浸透していなければ、実現できません。現場の心に響く戦略を打ち上げることは、現場のやる気を引き出すためにも重要です。

 

 

 

21世紀を走り抜けるのにふさわしい、貴社独自のモノづくり戦略を打ち立てます。貴社の内部環境を、外部環の変化に適応させるためでもあるのです。

したがって、変化に着目です。

セミナーや研修を通じて、弊社では、注目すべき3つの変化をお伝えしています。中小製造企業の内部環境を変えるために、必要な視点であると考えるからです。

3つの変化とは、以下です。

1)儲かる工場と儲からない工場の格差が、どんどん広がっている。

2)次世代を担う若手人財の確保が、どんどん困難になっている。

3)製造現場に情報通信技術(ICT)が、どんどん導入されている。

 

 

1)は中小企業白書でも指摘されています。

従来の親企業-下請企業を軸とした取引関係の希薄化によって、市場と直接向き合う必要性が高まりつつあることも背景にあります。

コア技術をお金に変換するスキルが問われているのです。競合と「仕組み」の勝負をしているとも言えます。仕組みの優劣が、勝負の行方を左右していることにも注目するのです。

 

2)は少子化、若手人材の気質の変化から言えることです。

次世代を担う若手人財が力一杯、仕事に専念できる環境を整備します。こうした環境整備は、やる気のある人材を確保するための後押しにもなります。

 

3)は、明らかな技術のトレンドです。

現場で活用されるセンシングのためのセンサーの数が、10年後には、現状対比で5倍になるとも予測されています。

こうした技術を活用できる現場と活用できない現場の格差は広がるばかりです。生産性で大きな差がつくことでしょう。

 

 

 

これら3つの変化に着目し、そこから、貴社独自のモノづくり戦略を導きだしてください。

弊社では、21世紀を駆け抜けるモノづくり戦略を考えるキーワードを以下のように考えています。

・見通し

・若手人財のやる気

・モノづくり連鎖の全体最適化

・生産性

・仕組み

などです。

外部環境の変化に適応するように、貴社の内部環境を変えます。そのための外部環境変化の把握であり、モノづくり戦略の立案です。

外部環境は変化するものです。一方、内部環境は変化するものではなく、変えるものです。

これを変革、革新といいます。

変革や革新は、経営者の意思がなければ進みません。

 

外部環境変化を把握して、内部環境を変える仕組みをつくりませんか?