中小企業経営研究会「近代中小企業」2018年5月号に伊藤の連載記事が掲載されました。

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中小企業経営研究会発行「近代中小企業」2018年5月号に伊藤の連載記事が掲載されました(オーナー社長の人生と社員の幸せ応援情報誌)。「次世代を担う若手人財に活躍してもらう工場経営」を連載中です。漫画版です。6回連載の2回目となります。

 弊社は儲かる工場経営の仕組みづくりのご支援をしています。主要なクライアントは中小製造企業オーナー社長です。同誌の購読者層と一致しており、「現場を動かすやり方」に関連して、社長に気付きやひらめきを提供できる記事にしております。

 第2回目は「クレーム発生を限りなくゼロに近づけるための予防策」です。問題は発生してから対処するものだと考えるのと、問題は未然に防ぐものだと考えるのでは、どちらが若手のやる気を引き出しやすいでしょうか?自律性を促すのであるなら、後者でなければなりません。

これは伊藤が中小の現場で実際に体験したことに基づいた想いです。伊藤は中小の現場を複数経験していますが、その中には、仕組みが未整備なため仕事のやり方が極めて属人的であった職場もありました。

 

 

ある時、直属の上司へ「今の仕事のやり方では不明確なところがあり、その結果、現場へ負荷がかかっている。やり方を変えたい。」と提言したことがあります。上司からは次のような言葉が返ってきました。

 「なんとかやれているからこのまま継続したい。なんか問題が起きたら言って欲しい。」

 現場で、問題の火消しが日常業務化していた状況を踏まえ、問題を未然に防ぎましょう・・と提案したかったのですが。残念ながらかみ合いませんでした。

 ただし、その上司も如何ともしがたい状況に直面していました。日々の問題対応に手一杯、それ以外の業務に時間が割けなかったのです。決して、その上司自身が手を抜いていたわけではありません。部下の言葉に耳を傾けない態度に始終していたというわけでもありません。

 その職場では、以前から、発生する問題への対応が属人的だったのです。一人一人の頑張りで乗り切るような仕事のやり方をやっていました。それが、その企業の組織風土だったのです。その上司ひとりで、どうなるものでもないということは肌感覚で理解できました。

こうなると現場を中心に負のスパイラルが回り始めます。なにせ、問題を未然に防ぐ手だけがないのです。さらに問題が発生したときの対応の仕方も不明。問題が起これば担当者が自ら考えて何らかの対応をしなければならない・・・。

 こうした職場の若手に自律性を発揮しなさいと言っても無理です。品質管理を担当していた若手の日常的に”影”のある表情が思い出されます。このような職場における品質管理の役割を想像すれば理解できるでしょう。若手の力が100%生かされているとは言い難い状況でした。

 

仕組みの有無および仕組みの質。大手と中小で差があるとしたら、ひとつには「仕組み」が関係しているのです。弊社が生産管理3本柱のひとつである「品質原価」の考え方を現場へ導入するべきであるとご支援企業へ伝えている背景にはこうした体験があります。

負のスパイラルに陥っている現場があったら、なんとかそこを脱してもらいたいとの想いで5月号の連載を執筆しました。

やる気を引き出し、現場を動かすには、先手必勝です。若手の自律性を促すために、経営者自身が問題を発生させないことに焦点を当てていただきたいのです。

 

興味のある方は、こちらのURLからお申込みいただけます。

「近代中小企業」

発行:中小企業経営研究会

http://www.datadeta.co.jp/