中小企業経営研究会「近代中小企業」2018年9月号に弊社代表伊藤の連載記事が掲載されました。

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中小企業経営研究会「近代中小企業」2018年9月号に弊社代表伊藤の連載記事が掲載されました。

「次世代を担う若手人財に活躍してもらう工場経営」を連載中です。漫画版です。6回連載の6回目、最終回となります。

 弊社は儲かる工場経営の仕組みづくりのご支援をしています。主要なクライアントは中小製造企業オーナー社長です。同誌の購読者層と一致しており、「現場を動かすやり方」に関連して、社長に気付きやひらめきを提供できる記事にしております。

最終回は、「現場を評価してフォローする”生産統制”」です。

 

 

現場で成果を出す仕事のやり方があります。PDCAサイクルはそのやり方をモデル化したものです。これは製造現場に限らず、あらゆる業種に当てはまります。

PDCAサイクルを回せる現場は強いです。モノづくりのノウハウ、いわゆる暗黙知が情報的経営資源として現場に蓄積されていく環境や仕組みがあるからです。

ただし、PDCAサイクルを回し続けるのに必要なことがあります。継続的であること。それと組織的であること。この2つです。

これら2つがない現場、つまり仕事の進め方が単発的で、属人的であるとPDCAを回すことができません。PDCAのCとA、つまりチェック(評価)とアクション(対処)が抜けるからです。

特にチェック(評価)では判断基準が必要です。その判断基準は過去実績のフィードバックから設定されます。しかし、単発的で属人的な仕事のやり方をしている現場にはフィードバックの仕組みがありません。

フィードバックの仕組みがないわけですから、当然、過去実績を組織的に生かす仕組みもありません。判断基準を設定しようがなく、評価ができない状況で仕事を進めることになります。

仕事の良し悪しを客観的に知る術を持たない現場では、ますます、仕事が属人的、つまり人に依存した状況になるのです。

 

PDCAサイクルのうち、PとD、計画と実行はやられている現場は多いでしょう。しかし、その後のチェックとアクションが抜けている中小現場多いと感じています。

現場ではリーダーを先頭に問題を解決しようと日々汗を流しています。しかし、そうした頑張りの成果が工場全体へ波及せず、現場に閉塞感が蔓延していると感じたら、PDCAのCとAが機能しているか否かを確認して下さい。

儲かる工場経営のキモのひとつに継続的、組織的な現場活動があります。これができる現場は強いです。評価基準が共有されているので、取り組みのベクトルが揃っています。

ですから、現場活動では、継続的であること、組織的であること、この2点に留意をして仕組みを作ります。そうすることで、PDCAサイクルを回すのに必要な評価基準を現場に蓄積していくことができるのです。

こうしてPDCAサイクルを回す土台が構築されます。工程管理では生産統制がチェックと対処に当たります。生産活動の評価とフォローです。実は生産統制が生産活動のPDCAを回すためのカギを握っているのです。

 

どんな仕事でもやりっぱなしで、上司からフォローもされなければ、やる気は出ません。採点されることのないテストでは一生懸命に勉強しようとする気が起きないのと同じです。評価には若手のやる気を引き出す役割があります。

9月号では、やる気を引き出す観点から生産統制の要点を説明しました。

 

興味のある方は、こちらのURLからお申込みいただけます。

「近代中小企業」

発行:中小企業経営研究会

http://www.datadeta.co.jp/